口内環境の改善を目的に、研磨剤なしの歯磨き粉の活用を検討している方も多いでしょう。
研磨剤なしの歯磨き粉を効果的に活用するためには、研磨剤のもたらす効果はもちろん、メリットやデメリットについても正しく理解しなければなりません。
予備知識のないまま研磨剤なしの歯磨き粉を利用しても、効果を実感できずに費用と時間がムダになる可能性もあります。
そこで本記事では歯磨きの研磨剤について、「研磨剤の種類」「メリットとデメリット」「研磨剤なしの歯磨き粉を使うケース」などを解説します。
研磨剤なしの歯磨き粉を効果的に活用するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
研磨剤なしの歯磨き粉とは、文字通り研磨剤を含んでいない歯磨き粉のことです。
研磨剤は歯垢や着色汚れを落とすために、歯磨き粉に含まれる添加物です。研磨剤に含まれる硬質の微粒子が、歯の表面を擦ることで汚れを落としやすくなります。
ただし研磨剤が強すぎると、エナメル質(歯の外側を覆う硬い層)を傷つける恐れがあります。
そのため口内環境の状態によっては、研磨剤なしの歯磨き粉が適しているケースもあるのです。
では、歯磨き粉に含まれる研磨剤にはどのような種類があるのか、詳しく見ていきましょう。
研磨剤の一般的な種類は、下記の通りです。
研磨剤の種類 |
効果 |
炭酸カルシウム |
研磨力が強く、歯垢を効果的に落としやすい |
シリカ |
細かい粒子状の成分で、歯垢や着色汚れの除去に効果がある |
アルミナ |
歯垢や着色汚れに効果的だが、硬度が高くエナメル質を傷つける恐れがある |
パーフルオロヒドロキシアパタイト |
歯を強化する効果があり、虫歯の予防につながる |
研磨剤入りの歯磨き粉には、上記のような種類の研磨剤が含まれています。
また、研磨剤の配合比率は歯磨き粉によって異なります。口内環境の状態によっては、研磨剤入りの歯磨き粉が適さないケースもあるので注意しましょう。
では、実際に研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、どのようなメリットとデメリットがあるのかを解説します。
研磨剤入りの歯磨き粉を使うメリットは、主に次の3つです。
では、メリットを1つずつ解説します。
研磨剤には、歯に付着した歯垢や汚れを除去する効果があります。歯垢とは、歯の表面に付着する菌やプラークといった物質の集合体のことです。
歯垢は歯磨きで取り除かないと徐々に厚くなり、虫歯や歯周病の原因につながります。
研磨剤に含まれる「シリカ」や「アルミナ」といった成分には、歯垢や汚れを磨き落とすのに効果的です。
研磨剤は歯を物理的に擦り、歯垢や汚れを落とします。そのため、歯垢や汚れの状態によっては研磨剤入りの歯磨き粉が効果的な場合もあります。
研磨剤入りの歯磨き粉には、着色汚れの除去に効果的な「シリカ」や「アルミナ」といった成分が含まれています。
歯垢や着色汚れが蓄積されると、歯は黄ばんだり茶色く変化することがあります。
研磨剤入りの歯磨き粉は歯の表面を擦って汚れを落とすため、着色汚れの除去に効果的です。
ただし、加齢や虫歯といった内因性の要因で歯が変色している場合は、研磨剤だけでは汚れを除去できません。歯科医師に相談するなどして、改善する必要があるでしょう。
歯の着色汚れについては、以下の記事でも解説しています。
口内環境の改善におすすめの歯磨き粉は?原因と対策をわかりやすく解説
研磨剤入りの歯磨き粉には、虫歯の予防につながる「パーフルオロヒドロキシアパタイト(フッ化水素カルシウム)」が含まれています。
パーフルオロヒドロキシアパタイトとは、歯の主成分であるハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの一種)をベースに合成された成分です。
フッ素効果により歯を強化するため、虫歯の予防につながります。
研磨剤入りの歯磨き粉にはメリットだけではなく、以下のようなデメリットも存在します。
上記のデメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
研磨剤は物理的に歯を擦り歯垢や汚れを落とす効果があるため、過剰に使用すると歯を傷つける恐れがあります。
研磨剤が歯の表面のエナメル質を傷つけることで、歯を削ってしまう恐れがあるためです。
すでに歯のエナメル質が傷ついている場合は、研磨剤入りの歯磨き粉を使うことでより症状が悪化する可能性があります。
研磨剤が原因でエナメル質や象牙質(歯の内側にある歯の本体を形成する部分)が薄くなると、知覚過敏を引き起こすことがあります。
知覚過敏とは虫歯の有無に関係なく、冷たい食べ物や甘いものを口にした際に歯が染みる減少のことです。
知覚過敏は普段内側に隠れている象牙質の部分が露出することで、痛みを引き起こします。
研磨剤の摩耗が原因でエナメル質や象牙質が薄くなると、刺激が直接象牙質に伝わり歯が痛みます。
研磨剤が原因で歯に傷が付いた場合、傷部分に汚れが詰まる可能性があります。
これは研磨剤に含まれる成分が歯の表面のエナメル質を傷つけることで、傷部分に汚れが詰まってしまうためです。
研磨剤は着色汚れの除去に効果を発揮します。ただし研磨剤により生じた傷に汚れが詰まると、かえって着色汚れが悪化する恐れもあります。
研磨剤を含む歯磨き粉は、多くの添加物を含んでいます。
たとえば、界面活性剤「ラウリル硫酸ナトリウム」は、保湿機能の低下や皮膚の変形といったリスクが指摘されている成分です。
歯磨き粉に含まれる添加物は、使い方次第では口内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
研磨剤入りの歯磨き粉を使う際には、添加物の成分に着目し、自身の口内環境に適した歯磨き粉を選びましょう。
研磨剤のメリットとデメリットを踏まえた上で、研磨剤なしの歯磨き粉を使用した方が良いケースを解説します。
口内環境に上記のような症状が見られる場合は、研磨剤なしの歯磨き粉を検討すべきでしょう。では、1つずつ詳しく解説します。
研磨剤は歯の表面を摩擦で擦って汚れを落とすため、歯の表面が傷ついている場合は利用を控えた方が良いでしょう。
研磨剤なしの歯磨き粉を使えば、歯の表面を傷つけることなく汚れを除去できます。
知覚過敏などにより歯の神経が過敏になっている場合は、研磨剤なしの歯磨き粉を使いましょう。
研磨剤入りの歯磨き粉は歯の神経に刺激を与えるため、より症状が悪化する可能性があります。研磨剤なしの歯磨き粉を使えば、歯の神経に対する刺激を抑えられます。
歯周病や口内炎の症状がある場合、研磨剤ありの歯磨き粉を使うことで症状が悪化する可能性があります。
歯周ポケットや口内炎の箇所に研磨剤が入り込むと、研磨剤が炎症箇所を刺激して症状を悪化させることがあるためです。
刺激の少ない研磨剤なしの歯磨きを使うことで、炎症箇所に刺激を与えることなく歯を磨けます。
一時的に喉の痛みや腫れがある場合も、研磨剤入りの歯磨きは避けるべきです。
歯磨き中に歯磨き粉が喉に入るケースは少なくありません。もし研磨剤入りの歯磨き粉が喉に入った場合、研磨剤が喉の粘膜を傷つける可能性があります。
研磨剤なしの歯磨き粉を使えば、喉への刺激を気にすることなく安全に歯を磨けます。
市販の歯磨き粉で研磨剤なしの歯磨き粉を買う際は、歯磨き粉のパッケージや成分表を細かく確認しましょう。
市販の歯磨き粉の中には、パッケージに「研磨剤(清掃剤)不使用」といった表記がある商品も販売されています。
もしパッケージに研磨剤についての表記がない場合は、歯磨き粉の成分を確認してみましょう。
「炭酸カルシウム」「ケイ素」「シリカ」といった成分が含まれている場合は、研磨剤が含まれています。
また市販の歯磨き粉には、研磨剤のような添加物を含んだ商品が多く販売されています。
添加物を含んでいない歯磨き粉を使いたい場合は、オーガニック(無添加)の歯磨き粉を選ぶと安心です。
研磨剤なしの歯磨き粉の中でもおすすめなのが、当社「株式会社木曽檜三百年」が製造する「木曽檜歯磨きジェル」です。
“ホテルオークラ”でも導入されている木曽檜歯磨きジェルは、樹齢約300年を超える天然木曽檜の質の高い蒸留水を使って作られた商品。
無添加の歯磨きジェルでありながら、約99.9%の高い除菌効果が確認されています。
また、通常の歯磨き粉よりも刺激を抑えて作られているため、歯周ポケットや口内炎といった箇所に刺激を与えることもありません。
研磨剤なしの無添加歯磨きジェルなので、歯周病や口内炎、知覚過敏といった症状がある方でも安心して利用できます。
さらに市販の歯磨き粉のように、歯磨き粉中に泡立つこともありません。
泡立ちが多い歯磨き粉は「磨いた気になる」「すぐに吐き出したくなる」といった特徴があるため、つい短時間で歯磨きを終えがちです。
一方、「木曽檜歯磨きジェル」は歯磨きジェルのため、泡立つことなく1本1本の歯を丁寧に磨けます。時間をかけて磨く習慣が身につき、虫歯等の予防につながります。
「木曽檜歯磨きジェル」はその有用性の高さから、ヤフーニュースでも取り上げられたほどの商品です。
「木曽檜歯磨きジェル」が少しでも気になる方は、ぜひ下記のURLから詳細をご確認ください。
https://kisohinoki300.com/?fpc=2.2.365.0b300dd7a656669S.1699410166000&ls=ja